第17回 規則性 の教え方

数列や図形の並びから規則を見つけ、式を使って一般化する力を身につけましょう

📋 この単元の概要

規則性の問題では、数や図形が一定のルールで並んでいるパターンを見つけ、続きを予想したり、N番目の値を求めたりします。等差数列(一定の数ずつ増える)、周期的な繰り返し、図形の規則的な増加など、さまざまなタイプの問題があります。

6年生では、規則を見つけるだけでなく、その規則を式で表して任意の番目の値を求める力が求められます。「何番目に○○になるか」を逆算する問題も出題されます。中学受験では頻出分野であり、論理的思考力が試されます。

📌 ポイント

この単元で身につけたい力は3つあります。

  • 規則の発見:数や図形の並びから規則(きまり)を見つける力
  • 式で表す力:見つけた規則をN番目の式として一般化する力
  • 逆算する力:「○○になるのは何番目か」を求める力

⚠️ つまずきやすいポイント

1. 規則を見つけられない

数列が与えられても、隣り合う数の差を取る、比を調べるなどの「規則の見つけ方」を知らないため、手が止まってしまうお子さまがいます。

⚠️ 注意

規則を見つけるための手順を教えましょう。まず「隣り合う数の差」を調べ、差が一定なら等差数列です。差が一定でなければ「差の差」を調べます。それでもダメなら「比」や「周期」を考えます。手順を知っていれば、規則を見つけるのは推測ではなく技術になります。

2. N番目の式が作れない

規則を見つけても、それを「N番目=○○」という式にするのが難しいと感じるお子さまが多いです。特に等差数列の公式「初めの数+公差×(N−1)」の「N−1」の部分を間違えやすいです。

📌 ポイント

等差数列の基本を整理しましょう。
・1番目の数:a
・差(公差):d
・N番目の数:a+d×(N−1)
例:3, 7, 11, 15, … → 初めの数3、公差4
N番目=3+4×(N−1)=4×N−1

3. 周期の問題であまりの扱いを間違える

「○△□○△□○△□…」のように繰り返すパターンで、100番目は何かを求めるとき、割り算のあまりの解釈を間違えることがあります。

4. 図形の規則で数え間違える

マッチ棒で正方形を並べるような問題で、共有する辺を二重に数えてしまうミスがあります。

🎯 教え方のコツ

1. 「差を書き出す」ことから始める

数列を見たら、まず隣り合う数の差を書き出す習慣をつけさせましょう。

差を使った規則の発見

① 数列の隣り合う数の差をすべて書き出す

② 差が一定(例:すべて3)→ 等差数列

③ 差が一定でない場合、差の差を調べる(差が2, 4, 6, 8… → 差の差が一定)

④ 規則が見つかったら、次に来る数を予想して確認する

2. 表を作って規則を見つけさせる

番号と値の対応表を作ると、規則が見えやすくなります。

💡 コツ

表を作るときのポイント:
・「番目」と「値」の2行(または2列)の表を作る
・「番目×○」「番目×○+△」など、番目と値の関係を探す
・小さい番号(1, 2, 3…)で見つけた式が、大きい番号でも成り立つか確認する
表を使う方法は、式を見つけるための最も確実なアプローチです。

3. 周期の問題は「わり算とあまり」で解く

繰り返しのパターンの問題は、割り算を使って解く手順を明確にしましょう。

繰り返しの1周期が何個かを数える
求めたい番目を1周期の個数で割る
あまりが0なら周期の最後の要素、あまりがあればその番目の要素
答えを出したら、小さい例で確認する

4. 図形の規則は「増えた分」に注目する

図形が1つ増えるたびに何本(何個)増えるかに着目させると、式が作りやすくなります。

💬 家庭での声かけ例

問題に取り組む前

💡 コツ
  • 「隣同士の差を全部書いてみよう。何か気づく?」 — 規則発見を促す
  • 「表にして、番目と値の関係を探してみよう」 — 系統的な探索を促す
  • 「1つ増えると何がどれだけ増える?」 — 変化量への着目を促す

つまずいているとき

声かけ例
  • 「小さい番号で式が合っているか確かめてみよう」 — 検証の習慣を促す
  • 「このパターン、何個で1周り?」 — 周期への気づきを促す
  • 「1番目は?2番目は?と順番に書いてみよう」 — 具体的に書き出させる
⚠️ 注意

規則性の問題は「ひらめき」が必要と思われがちですが、実際には「差を調べる」「表を作る」などの手順を知っていれば解ける問題がほとんどです。お子さまが「分からない」と言ったときは、「まず差を書いてみよう」と具体的な手順を示してあげましょう。