割引・割増・帯グラフなど、割合の応用問題に挑戦しましょう
割合(2)では、前回学んだ基本を応用して、割引・割増の計算、帯グラフ・円グラフの読み取り、そして割合の文章題に取り組みます。日常生活に直結する内容が多く、買い物やニュースの理解にもつながります。
中学受験では「定価の2割引き」「昨年より15%増加」といった問題が頻出します。割合(1)で学んだ基本公式を確実に使いこなしたうえで、割引・割増の考え方を上乗せする形で学習を進めましょう。
「2割引き」は全体の2割を引くので、残りは8割(0.8倍)です。しかし「2割引き = 0.2倍」と計算してしまうお子さまがいます。「引く」という言葉に注意を向けましょう。
「2割引き」→ 払う金額は8割(= 0.8倍)。「2割」→ 全体の2割(= 0.2倍)。この2つを明確に区別しましょう。「定価1000円の2割引き」は800円(1000×0.8)であり、200円(1000×0.2)ではありません。
「3割引きで700円だった。もとの値段は?」という逆算の問題でつまずくことが多いです。700円が7割(0.7倍)にあたることに気づかず、700 ÷ 0.3 としてしまう間違いがよくあります。正しくは 700 ÷ 0.7 = 1000円です。
「20%増えたあとに10%減った。もとの値段に比べてどうなった?」のように、割合の変化が2回以上続く問題は難しいです。「20%増 → 10%減 = 10%増」ではないことに注意が必要です。
もとの値段:1000円
20%増:1000 × 1.2 = 1200円
10%減:1200 × 0.9 = 1080円
結果:1080 ÷ 1000 = 1.08 → 8%増(10%増ではない!)
グラフから正確に割合を読み取れないケースがあります。目盛りの読み方や、割合と実数の変換に注意が必要です。
割引・割増の問題では、もとの量を「1」として考えると整理しやすくなります。
もとの量を「1」とすると:
2割引き → 1 - 0.2 = 0.8 → もとの量の0.8倍
3割増し → 1 + 0.3 = 1.3 → もとの量の1.3倍
25%引き → 1 - 0.25 = 0.75 → もとの量の0.75倍
実際のチラシやセール情報を使って「割引計算」を練習しましょう。具体的な場面と結びつけることで、割合の感覚が自然に身につきます。
スーパーのチラシを見ながら「3割引きだと何円?」「300円で買えるのは何割引のとき?」と問いかけましょう。生活に密着した練習は、テストの点数にもつながりますが、何より「算数が役に立つ」という実感が得られます。
「割引後の値段 → もとの値段」を求める逆算では、線分図が特に効果的です。
帯グラフや円グラフで割合(%)が与えられたとき、全体の量がわかれば各部分の実数を求められます。「全体×割合=部分」の計算を繰り返し練習しましょう。
「このお菓子、定価200円の3割引きだって。いくらで買えるかな?」
「ポイント5%還元って、1000円の買い物でいくら分のポイントがつく?」
「このセール、半額より安い?高い?何割引き?」
割合の応用は問題のバリエーションが多いため、「この問題は前と同じやり方では解けない」と感じやすい単元です。しかし根本は同じ3つの公式です。「基本に立ち返る」ことの大切さを伝えましょう。